父殺された女性に遺族給付なし…監禁中“時効”と

北九州市の監禁連続殺人事件で、父親を殺害された後、6年間監禁された女性(21)の親族が先月、遺族給付金について問い合わせたところ、福岡県警が「監禁されていた間に申請期限が過ぎ、支給できない」と回答していたことが6日、わかった。
現行の犯罪被害給付金制度では、申請期限は「事件発生を知ってから2年以内」と定められており、県警は女性が父親殺害を目撃した1996年を起点に計算したという。
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この女性は、10歳だった1995年から松永太(44)、緒方純子(43)両被告と同居し始め、電気ショックや断食の虐待を繰り返し受けた。今年9月の福岡地裁小倉支部の1審判決では、女性は幾重もの心理的拘束を課されて逃走する気力をそがれ、終始監視されており、脱出は著しく困難だったと認定された。
県警は、読売新聞の取材に対し、女性は欠席がちとはいえ小中学校に通っていたことなどを理由に、「もっと早い段階で警察への通報が可能だった」として、女性が逃げ出して事件が発覚した2002年当時、すでに給付できないと結論を出していたと説明している。
現行制度では、障害を負った被害者本人には上限1849万円、遺族には上限1573万円が支払われる。警察庁によると、事件発生から長期間経過すると、事務処理が困難になる上に、適正な支給判断ができないとの理由で、期限が設けられたという。2年以内と定めた理由については「申請には十分な期間」としている。

「脱出は著しく困難だったと認定された。」ってあるじゃん。県警のスタンスでは、「もっと早い段階で警察への通報が可能だった」ってことだったら地裁の判決に異論があるということでしょう。では、一方的に「県警は女性が父親殺害を目撃した1996年を起点に計算」するのでは無くて、まずは通報可能時期を決定してからじゃないのか?
「地裁は困難だった」って言ってるわけだし、それを無視して目撃した時期を起算日にするってさぁ。この制度って被害者救済のための制度なんじゃないのか?
こんな制度ありますってショウケースの中に入れているけど、一般の人たちって普通知らないんだよね。行政のやつもそうなんだけどさ。
こういう制度は必要だし、なきゃ殺され損になっちゃうんだが、運用する側の問題って大きいと思う。こういう判断をすることを誰も止めないのかな?であれば組織に問題があるんだろうね。まぁ、ここを見るとムカついてくるけどさぁ。。。こんな、不祥事起こしておいて、おめぇらよー!!(怒)